2011年7月11日月曜日

それでもオレは

いつもいつも29歳の春の日の光を想い
最後の公園での横顔を思い出せず
ただ茫然ともう触れられぬ髪を見つめ
握った手に愛の無いことは知っていたのに

でもまた

そんなオレを一瞬でも気に留めてくれた彼女のことをまた想い

でもまた

その彼女とも別れがやってきて
優しかった彼女と冷たかった彼女と
せめて別れが自分の優しさなんだと言い聞かせ
ずっとずっと阿呆みたいに泣き続け

でもまた

ひとりでいることは結構、いやとても
好きなことができるからと強がってみても
時々歩きながら孤独死するんじゃないかというような自分がいて
密かに想いを寄せているであろう人にそれを告げてみようかとも思うが

夜の3時闇の中で『失恋 自殺』なんて検索したりして
昼の3時船の上で一度だけデートしてくれた人の横顔を突然思い出して
ああそういえば笑ってくれていたと無意味に安心したりして


29の春にもし戻れるならば
また君に会いに行こう
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