2011年11月24日木曜日

『いつか星になっても』撮影&編集後記(過去のブログより)

以下の記事は、数年前に『スタジオひなたのブログ』として、ココとは別のところで書いていた記事のコピーです。
著作権・肖像権・プライバシーの問題から、仕事で撮った画像や映像を気軽にアップするという訳にも行かず、また撮影現場でそんなことを交渉している余裕が自分自身になく、仕事ブログとして成立していない&更新できずの日々が続いたので、ココと統合することになりました。

~ココからコピー~

少し前のことになりますが、仕事でお世話になっているある方を通じて、難病の筋ジストロフィーと闘病中の北田勝彦さんというひとりの青年に出会いました。
北田さんご自身が、生きている証を残したいという想いで、寝たきりのまま特殊な装置を使って詩をつくり、その想いに賛同した方々(作曲、演奏、歌い手さんなど)が集まり、『いつか星になっても』という曲が出来上がったことを知りました。

私も何らかの形で参加させていただこうと思い、映像をつくらせていただくことになりました。
当初、プロモーションビデオということで歌を繰り返し聴き、人の心を照らす光のようなものをイメージし、空や花や海などを漠然と撮り始めました。
そろそろ本格的にイメージを固めようと思っていた頃に桜が咲き始めました。
桜の自体、私自身が好きな花なので、当初から映像のどこかで使おうとは思っていたのですが、ふと北田さんをインタビューで訪ねた時に『桜の花が好きだ』とおっしゃっていたのを思い出しました。

風になびく桜、光に照らされた桜、冷たい雨の中を耐える桜、人知れず咲いている夜桜、いつの間にか散り落ちて、また次の春に新しく広げる花びら・・・。

それらを見ているうちに、頭の中がクリーンになり、単純に、純粋に北田さんにお花見をしてもらいたいという気持ちになり、結局桜だけで映像を完結させてしまいました。

インタビューの中で北田さんが「がんばろうと思います」と言っておられたのを聞いて、カメラを回しながら『これ以上何をがんばろるんだろう』と考えました。今でも答えは分かりません。

映像としてはつたなく、つまらないかも知れませんが、もし北田さんが少しでもお花見を楽しんでもらえたら嬉しく思います。

『いつか星になっても』インタビュー編


『いつか星になっても』本編


~ココまでコピー~

『誰かのために』
一歩間違えれば非常に傲慢で勘違いされることの多い言葉だけれど、人が生きていくためのひとつの原動力であり、愛とか優しさという、人が人らしく生きるための素晴らしいテーマであるとあらためて思う。

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